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呼吸器官としての鼻は、吸い込んだ空気を適当な温度や湿度に調節したり、空気中のウイルスなどの侵入を防ぐフィルターの役目をする一方、嗅覚器官として空気中の色々な匂いを感知し識別しています。

犬ほどではありませんが、猫もかなり鼻がききます。自分のテリトリーや他の猫のテリトリーも、また、食べられるか食べられない物かも、あるいは危険を察知するのも匂いで判断しているようです。


猫の鼻の頭は常に湿っています。
これは鼻粘膜からの分泌物のためです。鼻の皮膚をまもるため、また、狩りをする時に風向きを知るためだとも言います。(指で風向きを見る時も、つばなどを付けて湿らせた方が分かりやすいですね)
猫の鼻は温度に非常に敏感で0.5度の温度差も感じることができるといいます。

 匂いを感じる仕組み 

  1. 匂いの分子が鼻の奥にある粘膜で覆われた鼻腔に入る。
  2. 鼻腔の天井に当たる部分にある、嗅上皮の嗅細胞に届くと、 匂いの分子は粘膜の粘液に溶けて、嗅細胞から伸びた嗅繊毛に感知される。
  3. 嗅繊毛に感知された匂いの情報は電気信号に変換され、 嗅細胞から嗅神経を通り、嗅球と呼ばれる部分を経て、一部は大脳皮質の嗅覚野へ、一部は本能を支配するといわれる大脳辺縁系へ送られる。

嗅細胞は鼻腔内の粘膜全体に拡がっているわけではなく、嗅上皮と呼ばれる限られた部分(人間で約2.5平方cm)に集まっています。その数は、データによって違いますが、

  • 人間:4千万
  • 猫:2億
  • 犬:10億
という数字があります。あるいは、嗅上皮の表面積で違いをみると、
  • 人:3-4 平方cm
  • 猫:21 平方cm
  • 犬:15ー150平方cm(犬種による)
だといいます。猫や犬に比べどれほど人間の嗅覚が弱いか想像がつきますが、その人間でさえ数千種類(あるいは数万種類)の匂いを嗅ぎ分ける(地球上にある「匂いの分子」は40万種類とも50万種類とも言われています)ことができるといいます。しかし、「どうやって匂いを識別しているのか」は良く分かっていません。
 ヤコブソン器官について - フレーメン反応 
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フェロモンを感知すると言われる特殊な臭覚器:ヤコブソン器官(鼻腔にある嗅覚系と区別して、副嗅覚系と呼ばれることもあります)は、鼻孔の基部の近く、唇と上の歯茎との間にあり、鼻腔とではなく前歯の裏にある切歯管をつうじて口の中とつながっています。

猫が口を半開きにしてジッとしている時はヤコブソン器官からにおいの分子を取り入れているのです。これをフレーメン反応といいます。


 Resources 
理研ニュースNo. 224 February 2000
http://www.riken.go.jp/r-world/info/release/news/2000/feb/#fro_01
Psychology 091 Topic 9: The Olfactory Sensory System
http://www.duke.edu/web/psy91/williams/topic09.html
The Chemical Senses of the Dog and Cat
http://www.speedyvet.com/NIP/chemical/default.htm
The Olfactory System: Anatomy and Physiology
http://www.macalester.edu/~psych/whathap/UBNRP/Smell/nasal.html

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