猫の歯は肉食動物特有の鋭い歯で、その中でも一番長くて鋭い犬歯は4本あり、獲物に噛みつき引き裂くため、門歯と呼ばれる前歯は肉を骨からそぎ落とすため、また、毛の手入れやノミなどの寄生虫を取るため、そして奥歯の臼歯(きゅうし)は噛み砕くのに都合良くできています。
人間の場合、生後6ヶ月位から乳歯(20本)が生えはじめ、12才位までの間に永久歯(32本)に生え換わりますが、猫も同じです。
猫は生後2ー3週間ほどで乳歯(26本)が生えはじめ、離乳期が終わる8週目あたりには生えそろい、生後3ヶ月から6ヶ月頃には永久歯(30本)に生え換わります。この歯の生え換わりはほとんどのほ乳動物にみられ、顎(あご)の成長に合わせて生え換わり、成長した時点で隙間なく歯が生え揃うようになっているわけです。ちなみに人間は32本、犬は42本です。
歯は一般的にその形と生える位置によって「
門歯」「犬歯」「
臼歯)」の三種類に大別されます。猫の永久歯30本は以下のように分類されます。
上下の歯は噛み合わせるとすれ違うようになっていて、人間のようにぴったり上の歯と下の歯が出会うことはありません。それは猫はほとんど噛まないで、適当な大きさにちぎれた肉や餌を飲み込んでしまうからです。また、猫の臼歯を見ると分りますが、円錐形の突起状になっています。これは肉食獣の歯の特徴です。歯には食生活の違いがあらわれ、ウシやウマなどの草食動物の臼歯はその噛み合わせ面が平らになり、ひき臼のようになっています。雑食の人間の臼歯はちょうどその中間ですね。