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猫汁

あのね、山に小屋を作って仕事をする人たちの所に、犬猫が来たんだってね。いたのは四人だったとか。そしたら、ほら、これは猫なんだから捕まえてね、焼いて、汁は四人とも飲んだが、肉を食べ始めようとするが、これだけ四人の中で、誰も猫を今までに食べてみた者はいないので、「お前、食べてみろ。」「お前、食べてみろ。」と言って初めに食べるものはいないんだよ、もう猫を食べるのなんて初めてだから、そこで、一人の者が、「では、まず、私から味をみよう。」といって食べたらね、猫はおいしいからね、しばらくしたら、こいつは猫を食ってしまってから、「マーウー、マーウー。」したって。そして今度は、この猫の肉をくわえてね、これを持ってね、残りのものたちに、もう、「マーウー、マーウー。」と鳴きながらかみついてね。「さあこれは、大変なことになった。」と言って、「もうこれは、猫になってしまった。」と思いこんでね。残りのものたちは、すぐもう逃げだして、それで、友だちが逃げだした間に全部食ってしまっていたって。

備考:
 
民話タイトル: 猫汁 カテゴリー: 笑い話
収録地: 恩納村安富祖 聴取年月日:  
話者: 男性 話者生年月日: 明治29年
出版情報
本タイトル: 恩納村の民話・昔話編
出版年: 1982・昭和57年3月31日


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