昔、お釈迦様は、もう現在はインドにお生まれになったということは、先生方からも教わっているんですが、ただ、サーガのフトゥギ、サーガのフトゥギというて、教わりましたんですが。このお釈迦様が、お生まれになって、そして、世界を一つにして見ようとそういうふうにお考えになって、世界はみな自分のもんだというふうに、お考えになっておられたそうです。ところが、このミルク神ですね。ミルクが、もう、あれもじいさんなど、どこにが生まれたということは、教わっておられませんですが、もう現在では、あの支那のタイ国でが、お生まれになったという話が、聞いております。どうかはわかりませんですが。して、ミルク神がまた、自分相手のミルク神がおるというお話をお聞きになって、そして、この使いを使ってですね。ミルク神を自分のところへ来るように頼んだそうです。ところが、使いの者はさっそく行って、ミルク神にこうこう、「お釈迦様が、もうぜひミルク神に会いたいといって、わざわざ私たちは、使われて参りました。」と、「どうか、遠いところではありますけれども、なんとかして、あすこまで、お供できないでしょうか。」と、お願いしたそうです。ところが、ミルク神も、「それじゃまた、そういう自分と相手の偉い人が、おるんだったら、行ってもいいでしょう。」というふうにして、そして、もうさっそく、お釈迦様のところに来たそうです。それで、お釈迦様といっしょに来て、話をして、それから、このお釈迦様は、「今も現在、世界の見えるだけは、地球内の見えるだけの国は、自分のもんだ。」と、「だから、今日はそれを君と話して、君の方は、どう考えているか、話して見たいと思ってが、君をここまで頼んだから、これからいちい中間の高い山に登って、いちい天辺(てっぺん)に上がって、見えるだけ二人で見てから、それを二つにしようじゃないか。」と、そういうふうに相談が出たそうです。それで、ミルク様も喜んで、「それじゃ、そういうふうにしていいじゃないか。」というふうにして、二人いっしょにあの中間の高い山の天辺に、上がったそうです。それで、お釈迦様が、「見ろ、この見えるだけはこれだけはもう自分のものであると。ところが君の分はどんなにしたらいいんでしょうか。」と、話したそうです。すると、ミルク神は、「それじゃ、この見える分は全部、あんたのものですか。」と。「自分のもんだ。」と。「それじゃ、自分には見えないところですね。山の裏とか谷々、こんな低い見えないところは、自分のものにしたらどうか。」と願ったそうです。したら、「あっ、そうならこれ結構だ。」と。「今ここから見える高いところは全部自分のものにして、見えない谷、くぼくぼですね。また山の裏の見えないあんなところは、君の分にしたら、いいでしょう。」と、そういうふうに決めてですね。もう決めてしまって、それから、「それじゃ二人競争的にあの農業あるいは、発展もしようじゃないか。」と、そういうふうに決めたそうです。 それで、それからさっそく、ミルク神も、お釈迦様もですね、いっしょうけんめいになって、お釈迦様は、山のいちい天辺の高いところに上がって畑を開いてですね、開墾して。また、ミルク神はいちい低い谷々をですね、伐採して、そこに開墾して、そして、もう農作物を作ったそうです。ところが、ミルク神のは、とってもできてですね。谷々にできるけれども、お釈迦様のは、今年も来年も全然、いっぺんも収穫できないでですね、高いところでもうみな失敗してしまって、それで、それからお釈迦様はもう怒ってですね、「こいつは自分をやっつけるつもりで、やっているのだから、これはいけない。」というふうに、それから怒ってですね。「どうでもこうでも、もう二人でりっぱに相談も決まっているのだから、もうどんどんさせれ(させろ)。」と。「こいつの農作物を荒らす方法を、自分は考えなければいかない。」というてですね、今度は鼠をですね、もうミルク神のあの農作物を荒らすために、鼠をですね、寄せてあの農作物を荒らさせたそうです。それでもう見ると、もうミルク神の農作物はもうとってもできておりましたんですが、鼠のためにどんどんもう、妨害されてですね。もう収穫ができなかったそうです。それで、今度はまた、それじゃ鼠をつかまえるものはなんだろうかと、ミルク神が考えてですね。猫があれをつかまえるというんだから、猫をもうたくさん、今度はまた、猫の群(ぐん)を寄せてですね。こいつを平らげなきゃいけないと、そういうふうに考えて、それから、この猫の大群を寄せてですね、鼠もみなつかまえたそうです。 それで、もうお釈迦様は怒ってですね、「どうしてもこうしても、あれには負けるから、今度はもう、生えると同時にひっくり返してですね。土地ともひっくり返して、失敗させなければいけん。」いうて、今度は山猪(やましし)ですね、猪、あれをたくさん、あれの分を出したそうです。ところが、今度はまた、全部ひっくり返して、ミルク神は大変な損害を受けたそうです。それで、こいつはそれじゃまた、これをどうしたらつかまえるんだろうと思ってですね、考えたところがまた、犬がですね、どうしてもこれを押さえるということでですね、犬の分を寄せたところがもう、山猪は負けてですね、みな、つかまえてしまったもんだから、どうしても、こうしても、ミルク神が勝利を得たもんだか、それから、ミルク世果報(よ が ほ)ということができたという、こういう話を爺さんなどから教わっております。 |