マズムンと人間の話は、あの佐良浜のピシナカダイと言う所に猫(まゆがみ)が座っていた。人間の名前をツーキャと言ったそうで、そのツーキャと言う人が、ツーキャと言う人がね、「お前は何をしているかい猫の化け物。」と言ったそうだ。「おおー、ツーキャよ、私はマキ底原(すくばり)の火に暖まっているんだよ。」と言う。あんなにはなれた伊良部島のとても遠い佐良浜の西里(いーさと)にいて、東の先のマキ底原火に暖まっているのだと猫は言うのだ。「そうかい。」と言って、「漁をしてくるから、そこで待っていろよ、必ず取ってもどるからね猫の化け物。」と言って下りて行った。甲イカが、四匹とれたので、もどってくると、また同じ所に、その猫の化け物は座っている。「猫ガミよ、私は大漁してきたから、一個は食べろ。」と言いますと、その猫の化け物は、また、「私は、それを食べると手の皮がはげるから食べられん、お前が持って行って食べろ、ツーキャ。」と言ったそうだ。その猫の化け物と人間の話さ。 |