これは昔の話だけどね、ある家で猫を長い間養っていたら、この猫が乳飲み児のそばにやってきて、寝たり腹ばいになったりして、その子の身の丈を計っていたそうだ。それで、それを見た主人は、「不思議なものだ。」と思ったそうだ。「なぜそんなことをするんだろう。」と思ってね。だがその意味が何なのかよくわからなかったそうだ。すると庭に行って穴を掘りはじめたそうだ。穴を掘ったんだそうだ、その猫は。それでも、「不思議なもんだ。」と見ていたが、なるほど考えてみると、その猫は自分の子供の丈ほどの穴を掘っている、それでこれは大変なことになったと思ったそうだ。どうしようかと思っていると、また計ってきては穴を掘ったりしているので、これはきっと化けているにちがいないといってその猫を殺してしまったそうだ。 |