篤農家おってね、この人はもうね、ものすごい働き者で、もちろん妻子も奥さんもおるんだが、夜になると家にも帰らないでね、それがもう外に畑小(はるぐわー)というさあね、そこに泊まっておってもう飯を炊いて朝早くからのら仕事をするという方がおったらしいね。この人がね、猫一匹飼っておったって。そしてこの猫をかわいがったらね、この猫が何かしらね、夜出てくらしいんだよね。で、朝になるとびっしょりして帰ってくると。これもう一週間するとこの飼い主は、「本当不思議だ。」ということでね、一晩、「よしこの猫がどこに行くか確かめる。」ということでね、もうもう知らん顔して、猫の行くところどんどん後追ったらね、この猫は自分のお家に墓に行ったらしいんだよ。墓に行ってね、祖先とこうやって話してると。その墓からの話がね、猫に、「あと五日目にはね、あんたが養ってるこの主を連れて来い。」といったらしいよ。またこの話を聞いとると、「必ず来ることなっとるからね、この案内しなさい。」ということを話しとるということを聞いたらしいんだよ。もうだから、この人はね、「自分の寿命はもういつまでだなあ。」と分かったわけね。するとこの人は元気な人だがよ、家にさっそく行ってね、家族に、「いつ死ぬんだからね、必ず自分家帰るとお祝いしてくれ。」と頼んだらしんだよね。家族はね、「そんな馬鹿な話があるか。なにも元気な人が後五日に後死ぬということはない。どこでそう習ったか。」と。したら、「実は、こうこうこうである。」とね、「自分は間違いない。そういうことだからね、もうなんとか自分のこの世の最後のお祝いしてくれ。」と、いうことでお祝いしたら、明くる日ころっと亡くなったという話がありますよ。こっちの人は、だから猫というのはあまり感心しない。 |