濡れた着物を着て、乾いたら脱ぐものなあに。砂辺と千原の間にマヤーガーという地名があるさ。ちょっとそこに墓地がたくさんあって、松(まち)とかが生えてよ、そこに猫(まやー)マジムンがでると言ったさ。砂辺に遊びに行って帰りにすぐ、すぐ前通ってね、非常に怖かったさ。猫のマジムンて、これはね、一つからすぐ一二、三になったりよ。それに囲まれて命とられよったって。アゲヤーマジムンも豚小(うわーぐわー)マジムンも、一つだけどすぐ何十もなりよったって。で、後、その人がね、家(うち)まで行くでしょ。途中からマジムン消えるけど、そのときは、僕等もやったけどね、この道の石三個よ、それ拾ったって。その間にマジムンは、そんなして一時(いっとき)譲っているけど、先回りして家(うち)すぐ家(やー)の門(じょう)で待ちよったって。で、そんなときは最後までね、しゃべったら命とられるって。「わんねーたーんしぇえーしらぬ、わんねーしったーんちがんじゅーんやしが、こんなーして、言ったらだめよ。」だから、なにかあったら、マジムンと思ってよ、ずっとも石投げたりしたよ。戦前よく僕の家(うち)から座って見えよった山があるさ。こうして見えてよく火が、こう一つなったり、二つなったりして、またリンでないかな。タマガイと言いよったさ。遺念火(いにんびー)もその一つのタマガイと一緒よ。八月八日、その遺念火見に行きよったけどな。あれもう出ないよ。 |