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坊さんと猫

昔ですね、坊さんに、白井の長老という坊さんがですね、猫を長らく養って、自分の子ども同様にして、いっしょに床にも入って眠ったらしい。それが、いっしょに眠っているのにね、朝起きてみたらもう泥だらけで。いつも。「こりゃ珍しいねえ、不思議だねえ。どうしようかねえ。」と言ってね。あれも知恵比べですね。そして、この坊さんがね、いっしょに寝てから猫が起きて、枕元に坐って、「本当に寝ているかねえ。」と言って、坊さんのあれを確かめたら、いびきするでしょう。いびきして寝たふりしたから、ゆっくり出て行きよったそうです。だから、その坊さんもね、やっぱし知恵があるから後を追って、ゆっくりと後を追って行ったら、墓に入って行って。お墓に。そしたら、あちらで何しよるかね、と思ったらあの、協議したらしい。やっぱし坊さんは人が死んだらあれするでしょう、だからそれ、よくわかるでしょうねえ。そして、向こう行って、聞いたら、「何月何日にね、あんたの主を取りに来るから準備しておきなさい。」と言って、それね、したから。家へ帰ってきて、その時はですね、肉をたくさん炊いて、玄関に捨てたってね。肉は。また、坊さんはね、竹で作ったカーテンでね、巻き上げて、人が載るから強く作って、あっちに坐って。する時に、こっちに来たから、「どうしようかねえ、主取って行こうかねえ、この肉取って行こうかねえ。主取って行こうかねえ。」と迷っていたらしい。主取るっていうのもいるしね、肉取る、両方いたらしいです。で、後は肉取るようになって、肉取って行ったらしい。

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備考:
 
民話タイトル: 坊さんと猫 カテゴリー: 神話と伝説
収録地: 糸満市兼城 聴取年月日:  
話者: 女性 話者生年月日: 大正4年
出版情報
本タイトル: 沖縄・糸満市の昔話
出版年: 1996・平成8年3月


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