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猫と虎

昔、もう猫と虎とは先祖は同じものであるらしい。そして、猫は理屈が多いから、虎となんかの話で争って、喧嘩腰になって、今度は虎の方が、猫を食べてやると言って追っ掛けたところが、猫は追われてきて、野原にある一軒家があったから、その一軒家に入ったところが、「なぜあんたはそんなに慌てて家に飛んで走って来るか。」と尋ねたから、「私は、私をあの虎の奴が食べたいと言って、私を食べに僕を追っ掛けて来るから、どうにか私を命は助けて下さい。」と、家の人に頼んだところが、その人は狩人であって、何か山にいろんなものを取りに行こうと弓を持って、出掛ける前だったから、「虎が来ても心配やるな。あんたなら天井に行って隠れれ。私が虎の奴を弓でやって殺すから。」と言うて、もう猫を天井の上にのせさせて、待っておるうちに虎が来たから、弓でぱあんと射って、その虎を倒したそうです。そして、「虎はもうに殺されたから、下りて来い。」と言うてもなかなか下りてこないので、「虎がまた来るかと心配でおるから。」と言ったので、「いや、虎は今朝もう死んでいないから心配ない。下りて来い。」と言ったから下りてきて、「私はあなたのお陰でもう命は助かっておるから、あなたがどんな仕事でも、私にやれる仕事があったらさせて下さい。」と狩人に頼んだところが、「私の家には鼠が多いのでどうもならんから、なんとかしてあんたなんか鼠を捕りきらんか。」と言うから、「あれは私の仕事だと私が全部引き取ってやる。」と言って引き受けてね、もう、「鼠は、あんたの言う通り、あんたを命の恩人だと思って皆捕ってやる。」って。鼠を取るようになったそうです。そして猫が大便、小便やってかぶすのは、「また虎が捜しに来たとき、大便、小便を匂いがあったら、虎は、こちらに猫がおるねえと言って来るから消しておこう。」と思って虎に追われないように、知らせないようにと土をかぶせていると、そういう話であります。

備考:
 
民話タイトル: 猫と虎 カテゴリー: 動物昔話
収録地: 竹富町竹富 聴取年月日:  
話者: 男性 話者生年月日: 明治25年
出版情報
本タイトル: 竹富町竹富島の民話
出版年: 1997・平成9年3月


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