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猫と鼠の仲

ずっと大昔は鼠と猫は大変仲が良かった。それで二匹が共同で、別の獣を殺し、壺に保存しておいて、それを二匹の食糧にした。この食糧は集めにくかったのか、鼠が知恵も力も猫より上だったんだろうね。それで、あそこに保管している品物を猫が、「ねぇ、もうひもじくなっているので、食べる時期でもあることだし、あの壺にお互いで隠した食糧を食べよう。」と言うと、鼠は、「もうちょっと待っておこうよ。まず待っておけ。」と言った。そうしているうちに、鼠は力も知恵もあるから先に行って、上になっている部分を食べたようだ。そしているうちに、猫が、「ねえ、もう食べてしまおう。ひもじいから、二人で集めてあるんだから、食べよう。」と言うが、鼠は、「もうちょっと待て、まだ食糧難になるかもしれないから、その時が来たら食べよう。」と言って、自分だけこっそり今度は中の方を食べて、しまいには一番底にある分まで食べてしまった。猫にせがまれていたんだがね。猫は最後には壺の蓋を開けて見たら、全部なくなっていた。これは鼠の仕業だと騙されて鼠が全部食べてしまったことを知った。これは二人で隠してあるので鼠しか知らないことだから、鼠の仕業に違いないと。これはもう子孫代々に至るまで、鼠は私達猫の敵だと考え、猫の子孫にも鼠を見かけたら是非、喰い殺しなさいと遺言しなければならないと。そんなことがあって、以後、捕は鼠を見ると全部喰い殺して食べてしまうのだという話を聞いたよ。

備考:
 
民話タイトル: 猫と鼠の仲 カテゴリー: 動物昔話
収録地: 読谷村座喜味 聴取年月日: 1977・昭和52年2月27日
話者: 男性 話者生年月日: 明治41年
出版情報
本タイトル: 読谷民話資料集10『座喜味の民話』
出版年: 1990・平成2年3月


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