cat crownavigation bar top
Cat-City HomespacingCAT-NET HOMECat-City Web DirectoryshopYellow Pagessearch
spacing
blank.gif
blank.gif民話検索
gray line
Museum Homeblank.gif
gray line
blank.gif
gray line
猫民話 ホームblank.gif
gray line
沖縄の猫民話blank.gif
gray line
日本の猫民話blank.gif
gray line
世界の猫民話blank.gif
gray line
blank.gif
資料室blank.gif
gray line
Contactblank.gif
gray line
blank.gif
bottom of nav table


三角山の猫

トウカパナの三角山には日が悪い時には、大きな山猫が出て来て、人間におそいかかることがあったらしいよ。漁に行く時も畑に行く時も、どうしてもこの道を通らなければならない場合があるさね。猫の話は村中に広がって、この道をあまり通わない方がよいという話が出たりしたそのあと、ビンキヤーのお爺さんが連れの者と一緒に、旧暦十月一日の晩、海に高いざりのため、この三角山の道を通ったらしいよ。そこで大きな猫が、道路の真中に目を電燈のように輝かして坐っているので、「この奴はやっぱり出て来やがったな。今晩こそやっつけてしまえば、この道路も安全になるだろう。」と後の方に、すすき束の松明を一ぱいかついでいた弟に、「君の担いだすすき束を半分は積み上げて燃やせ。早く炎をあげろ。」と言いつけると火は昼のように、炎をあげて燃えだした。こんな明るい時は猫の目は不自由で、はっきりは見えないそうだ。長い三又銛を振りあげてかかったところ、なんと銛の柄の上にとび乗ったそうだよ。こんな時は人間の眉毛は逆だちして、一匹の猫でも何匹かに殖えて見えるそうなので、手拭で鉢巻して、眉毛をおさえてさぁねぇ。ああ、もうたかが一匹ぐらいの猫にも散々手をやいて、やっとで殺すことが出来、このやろうを松明を結えておいた縄で縛り、近くのがじまるの大きな枝にぶらさげて、「今晩の高いざりこそ大漁だ。」と海に下りると、案の定大漁して陸に上ってくると、そのぶらさげた大猫は死体も見えない。それからというものは、三角山の通りもおそろしいこともなくなり安全に通れたそうな。その猫という奴も普通の猫でなく、魔ものであったのでしょう。ビンキヤーの爺さんは僕らが子供のころも、元気な鼻の穴の大きな爺さんがおったでしょう。あの人さ。

備考:
1.トゥカパナ山‥‥現在の用水池の西側の森のこと。
2.三角山‥‥トゥカパナ山の南側の森。
3.ビンキヤー‥‥多良間村宮良区内の豊里家の家号。弁慶屋の意。
4.高イダリ‥‥深い所に泳いでいる魚を松明で見つけ、長い三又のもりで上から衝き漁(と)るいざり。
5.ゆすき松明(だい)‥‥昔はかれた長いすすきを一尺まわりに束にして松明代りに燃やした。
民話タイトル: 三角山の猫 カテゴリー: 本格昔話
収録地: 多良間村仲筋 聴取年月日:  
話者: 男性 話者生年月日: 大正元年
出版情報
本タイトル: 多良間村の民話
出版年: 1981・昭和56年3月


back next


Copyright (C) 2003 Cat-City.com